トラウマについて考える。
ホメオパスでクラニオセイラクルの使い手、
やまむらひろのさんがレビューを書いていた

という本をあるきっかけで読みました。
ちょっと説明的な文章ですが、
(この本ではなく、わたしの文章)
トラウマについての自分の理解のためにシェアします。
トラウマケアは退行療法(過去を辿る、原因を追究する)
と思いましたが、
原因を追究することはあまり意味がない
(むしろ逆効果。覚えていない場合や原因が1つではないことが多数)
実際には「トラウマ」反応はまず身体で起こるもので
心の傷は身体のストレス反応により
二時的に生じるものという。
私も頭のなかで一定の出来事を反芻し続けることがある。
何度も思考を行ったり来たりさせてきたもんだ。
実はそれが「トラウマ」では潤滑油になるんだろう。
この本の中で身体の反応として、
「凍りつき」

このカピバラさんは余裕だね
という言葉で表現していた
(この凍りつく、という表現は絶妙だと思う)
何らかの生命の脅威的現象において
交感神経はフル活動してるのに、副交感神経(背側迷走神経複合体)
もオンして、硬直する状態。
アクセル踏みながら同時にブレーキ踏むってやつ。
トラウマは、(慢性、急性の)ストレスに対する人間の身体の自然な反応が
解消されずに心身にとどまっている状態 (本より抜粋)
自律神経については
交感神経と副交感神経の2層ととらえるのが一般的で
交感神経⇒緊張、速い、収縮、上昇、促進、闘争
副交感神経⇒弛緩、ゆっくり、拡張、抑制、リラックス
この2つを行ったり来たり、適宜バランスを保っている状態がよい。
現代人は交感神経が優勢になりがちで
ならばそこを補うように副交感神経を誘発させて、
リラックスしよう!
とういうような2言論的話ではなく
ポリヴェーガル理論というやや難解ですが
自律神経の構造をもっと細分化して捉えた(迷走神経)理論を踏まえた内容だったので
ほぉ~~~~~~っっ!!!!
と、トラウマについての理解が少し進みました。
ポリヴェーガル理論について興味のある方、やまむらひろのさんのリンク貼っておきます。
さて、そんでトラウマですが
身体の本来もつ自己治癒力が自律神経の「凍りつき」によって
正常に機能せずに、身体に残ってしまってますよね?
そうなると、トラウマの構造を理解したセラピストは
身体面からの適切なアプローチによって
雪解けのようにその「凍りつき」を
ゆっくり溶かすことも可能だろう。
それはクライアント側の自己治癒力から引き出されるものだ。
誰であっても、本来備わっている自己治癒力がある。
壮絶なトラウマは1人では解消できない、難しいと思う。
でも「凍りつき」が取れたとき
少なくともクライアントは自分の身体を、信頼するのではないか?
そのようなケースが増えたらいいなと思うので
私もセラピストとして、エントリーしたいと思う次第です。